最新の試験動向を踏まえた五肢択一式予想問題を解答・解説つきで80問も収録!
受験者自身の経験を効果的にアピールして合格論文に磨きあげるテクニックと事例が満載!! 他部門との違いと総合技術監理の本質が理解でき、出題の狙いが明快にわかるようになる。受験対策に実践的に役立つ待望の1冊。
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総合技術監理部門技術士を目指す皆様へ
科学技術は、日々巨大化、総合化、複雑化し続けています。このため、科学技術の一層の発展には、個別の技術開発や技術改善では困難な状況になっています。組織活動でも科学技術単独でその有効性や価値を発揮できない事態となっています。
そこで、科学技術を管理して組織活動を継続的に運用していくためには、業務全体を俯瞰的視点で把握・分析して、総合的に改善していくことが必要となります。これが総合技術監理です。総合技術監理部門技術士は、このような背景から生まれた比較的近年の技術士です。
社会の動向に着目してください。繰り返される組織の不祥事や倫理観の欠如。これを発端に業績が低迷する組織や、廃業を余儀なくされた組織もあります。組織は、より一層の高い倫理観が求められる時代になりました。
一方では、地球温暖化防止対策が待ったなしの状況にあります。組織活動でも、社会環境管理抜きでは発展はあり得ない状況に陥っています。通常の業務でも全ての管理項目に有効に働く解決策などあり得ません。必ず、トレードオフ(何かの利益を得るために、何かを犠牲にする必要がでてくること)要因が発生します。
このような背景の中にあっても、組織は社会的責任(CSR: Corporate Social Responsibility)を果たさなければなりません。「いかに事態を把握して、どのようにトレードオフをさばくか」が組織活動の発展を左右する時代になりました。まさに、「総合技術監理部門技術士」の活躍の場がここにあります。
本書は、総合技術監理部門技術士を目指す皆様が、総合技術監理の本質を理解され、効果的に受験対策が進められるように編集した、実践的な試験必勝ガイドです。
試験までの期間、本書を十分ご活用いただき、是非とも合格され、組織活動の発展に貢献されるとともに、総合技術監理部門技術士として更にご活躍されることを願っています。
平成22年5月21日
TCI技術士第二次試験対策研究会 幹事 田淵 一光
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